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建築現場の監理と床板のキズ

■東大の先生が「失敗学」なる学問を体系化されているのご存知でしたか。

建築の世界にも「失敗学のすすめ」なる本にお世話になる要素がありそうだと思い、さっそくお得意の楽天ブックスにてネット注文しました。

残念ながら表題の内容も「失敗学」に大いに関係しそうです。

建築工事をする以上、仕上の状態の良し悪しは人間と癌の関係、人間とエイズウイルスの関係にも似ています。

仲良くしたくはないが、一旦現れたら仲良くしざるをえない、付き合いたくない友人のような、もちろんそんなにノンキにはしていられないのですが。

建築を請け負った現場管理者の責任ですとばかりにスジ論を通していても、現に現場養生が悪ければ、監督さんの現場確認が悪ければ、あるいは協力業者さんの不可抗力が防止できなければ、避けたくとも起きてしまうことです。

建築主さんにとって起きて欲しくない傷跡ですが、出来てしまった以上は補修工事を行うより手はありません。

「専門的な検査は設計してくださった方にお任せしますが、建築に詳しくない自分ができる検査を実行するのは建築主としての義務だと思っています」と言われた建築主さんもおられました。

傷跡は現場管理者の誠意の無さが露呈していると受け取られているのかもしれません。

補修というと補って修めるので中途半端で気分が悪いのですが、この時代にはそれに対応できるプロや科学の進歩が生んだ薬剤や工法が存在しているようです。

それら方法論を研究し実行すること、予防できる工程や工法の検討に時間を惜しまないこと、同様に大切な点はその情報を建築主さんに伝えることが誠意になっていくのでしょう。

大げさにも聞こえる決意表明ですが、何度現場監理に立ち合っても考え直さざるをえない失敗学です。

建築が他の工学とは違う位置関係で人間の肌と接している証拠ではないでしょうか。


投稿日:2007年05月09日

投稿者 arhiro : 2007年05月09日 21:20

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