■建築設計監理の代理契約にて建築主を強力にサポートする岐阜県揖斐川㈱すぎはら設計のサイトです.............住宅・ショップ・オフィス・工場等建築に関わる「夢の実現」や「難しいこと」を工事請負契約を目的としない中立な立場で、プランニング段階より他の士業専門家と協力して個性と目的の具現化に向かい応援いたします。





中廊下の役目

「田の字プラン」の「ハレ」と「ケ」を区分している形の位置にあるのがこのような中廊下です。

向かって左側が南側の座敷2室、こちらが「ハレ」の空間で冠婚葬祭や来客のための空間、もちろん現代人には寛ぎの空間かもしれません。

向かって右側は北側の「ケ」の空間、寝室や書斎、プライベートスペースです。
中廊下は対照的なこの両者を綺麗に2つに区切っています、そして最も通路としての機能を発揮する部分、しかし最も暗くて歩きつらかった部分でもありました。

設計段階ではトップライトを西詰めの部分に作る予定もありましたが窓に変更になりましたが、何とか照明の明るさと格子戸で補うことになりました。

格子の上に走るケヤキの差し鴨居の美しさにも注目してください。
これも設計当初の方針通り生かして残すことになりました。

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投稿日:2011年10月03日

投稿者 arhiro : 06:54

裏舞台

「裏舞台」とタイトルしましたが、生活空間の中では結構お世話になる部分ですから本当は「表舞台」かもしれません。

普段の生活では最も通路として行き来が頻繁となるいわゆるダイニングから「勝手口」に繋がる廊下です。

トイレはその廊下の突き当たり、その反対側の画像右手が玄関への引き戸があり、玄関正面の真裏を居間やこの勝手口が囲んでいる感じです。

普段の「戦場」、生活空間を玄関からは見えなくしたいところですが、南北の通風の確保は怠り無く、壁の上下の格子窓は飾りというより通風窓の役目が主となります。

裏舞台のはずのトイレも生活の舞台として木の香りが恋しくて出てきたくなくなるような空間にしたかったのです。


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投稿日:2011年09月19日

投稿者 arhiro : 07:01

階段がプランを決める

昔の階段というのは2階へ行くための通路という意味しか持たなかったようです、多くは2階床のどこかで1階に邪魔にならない程度の位置を狙って、隠れた場所にあったようです。

階段が移動式の収納家具になっており、2階床の任意の開口部を利用し、そこへ移動して上れるようにしている伝統工法の家も見たことがあります。

昔の階上は居室というより物置や作業所といった使い方が多かったせいではないでしょうか。

それはそれで現代にも使用の工夫が出来るのかもしれませんが、2階も1階と同じひとつのまとまった生活空間とする現代の慣習を持つ私たちにとっては狭くて暗い不便な通路に見えてしまっています。

そんな存在であった階段を玄関の脇の表舞台、南の日当たりのいい場所に移動した・・・・というのが今回のプランを大きく決定する要素だったようです。

狭かった玄関と階段ホールをドッキングして家のそれぞれの目的地に繋がるハブとなる場所に位置させたということです。

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投稿日:2011年09月16日

投稿者 arhiro : 07:00

2階の役割

岐阜県の西濃地方の伝統的な木造は日本の東海地方によく見られる「田の字」プラン、その2階はその「田」の上部の部屋は8畳もしくは6畳の個室であることがほとんどのようです。

部屋へのアプローチも判で押したようにその東側の階段室からのアプローチです。

構造骨組みの基本形を大きく変える改造はしないのが今回の方針ですし、変えてしまうと伝統工法のすばらしさが姿を変えてしまいます。

したがって部屋の区画はほとんど変えなくて、ご覧のような大黒柱の貫禄や化粧丸太の力強さが際立つような珪藻土塗りとヒノキの板張り、どうしても暗くて狭い個室群になりがちだった状況を明るくて普段使いも楽しみになるような内装にしました。

ちなみに洗面化粧台の脇にある扉は改装前には小屋裏部屋だった部分ですが、これもエアコンの点検用と物入れとして再利用している部屋の入り口です。

ここには写っていないですが、この内側に大きな丸太が1階屋根を支えて頑張っているのを見つけて、金物を取り付けて「まだまだ頑張ってもらわなきゃ」と助けておきました。

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投稿日:2011年09月10日

投稿者 arhiro : 07:10

縁側の魅力

「広縁、縁側」は「和室」と並ぶ日本家屋の象徴のような場所ではないでしょうか。

建築主さんが「ここでよく冷えたビールをキュッと、たまらんよー」と何度か言われた、この庭の手入れを終えた疲れを癒すときの楽しみをこんな風に表現されました。

何も考えることなく庭の緑を眺めている時間は何にも変えられない贅沢かもしれません。

洋風建築にも「テラス」という庭園と室内の緩衝部分がありますが、広縁はテラスにはない独特のしっとり感というかテラスとイコールではないように思います。
それは椅子に座るのと、板の間や畳に座する、寝転ぶという違いにも共通しています。

座して低い視線で和室の中から雪見障子を通して庭を楽しむ、日本人のほうが直接的に自然を感じる作法を知っているようにも思います。

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投稿日:2011年09月07日

投稿者 arhiro : 21:15

ダイニングの環境は家族の宝

リフォームで居間、キッチン、ダイニングとワンルームとなったわけですが、その東の端がダイニングのスペースになっています。

リフォームという制約の多い工事の性質上ここにダイニングを配置できたことは建築主さんの思いの強さもありましたが、設計者もここしかないとプランの初期の段階から勝手に決めており、そこに向かって他の条件を整理して納めていったということかもしれません。

不思議とダイニングの位置と階段の位置を固定してプランを練り直してみたら、構造や設備、法令などの諸条件が綺麗に納まってきたのを記憶しています。

それはこの2方向に開口部をとれた明るさと、視線を外に向けることに快感を感じる眺望、それがこれから何十年もこのご家族に与えられる生活環境に乾杯!・・・・そんな充実感を感じます。

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投稿日:2011年09月03日

投稿者 arhiro : 08:23

洗面所前のトップライト

ダイニングキッチンの厨房部分から(画像右手)奥行き方向に洗面所や勝手口への引き戸があり、その上部、ポッカリ明るい天井部分に電動開閉式で雨を感知して自動で閉じるトップライトが設置されています。
住宅の一番明るさが欲しいのにプランの制約上暗くなりがちな洗面所前の廊下やキッチンを昼間の安定した北からの採光を入れてやれる条件がリフォームという制約の多い中に偶然見つかったという感覚でした。
開閉式にすることによって北からの通風を居間に取り込み、廊下から玄関への風の流れを作りたいということもありました。
室内の環境をエアコンや換気扇のみに頼るということになりがちな現代の住宅には壁に限らず屋根にも「穴」をあけること場所をいつも探しています。


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投稿日:2011年08月31日

投稿者 arhiro : 06:44

ダイニングキッチンの広さ

東海地方の木造伝統工法には住宅の代表的なプランには「田の字プラン」があります。
2間や2間半の升目にはまる規則性は軸組みを構成する合理性に根ざしていることは古くより知られており、歴史が作った知恵です。

このU_houseの田の字プランは大黒柱から西側だけになっており、東の下屋となっている部分は改修前の状態ですでに2階の小屋組みのように丸太で構成されていて、工夫次第で広い空間が確保できますよ・・・・と語っているようなものでした。

画像はその小屋組みを支える柱の位置をアチコチ配置換えして耐力壁を確保しつつ出来上がった居間とダイニングキッチンを東からと西からと撮ったものです。

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投稿日:2011年08月27日

投稿者 arhiro : 20:22

階段ホールから

2011年4月1日

階段ホールに入って玄関を振り返ると画像のような絵になります。
左側の壁の向こうが居間で、正面に見える扉はダイニングに繋がる接客用のものになります。
個室用途に使う部屋以外は人の動線が繋がる回遊プランにするという最近一般的なってきた考え方です。
画像の真ん中に門型で組まれたケヤキの柱梁が既存の玄関の入り口にあった材料を工場に搬出してプレーナー仕上げの上、大工さんに苦労をお願いして改めて組みなおしました。
新しい玄関の中央でもう一度主役でがんばってください、ということです。
新しいケヤキよりも時間経過を経たケヤキのほうが油ののりが自然で艶々し過ぎていなくて美しい色を出しています。

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投稿日:2011年08月24日

投稿者 arhiro : 21:41

玄関脇の飾り床

2011年3月28日

玄関正面は漆の棚、正面に上がるのではなくて左手が客間への通路になっています。

正面の壁の向こうは居間、壁の上下には欄間と地窓にて通風を確保してあり、デザインとしても正面が閉鎖的に感じられない役目も負っています。

そして左手には画像のような飾り床が作ってあります、「こちらへどうぞお上がりください」と誘導するかのように。

位置を変えて外の光が差し込むようになった階段の見える向こうの格子戸がお座敷の入り口になっています。
ビフォーアフターのアフターだけでは説得力がないですが、改装前の玄関より広く明るいイメージになっています。

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投稿日:2011年08月22日

投稿者 arhiro : 20:28

玄関ホール

2011年4月21日

玄関引き戸を入ってホールの部分には先代から使用されていたという井戸があります。
リフォーム前には玄関外部の入り口脇に石組みで残してありましたが、玄関内部に入れてオブジェのような存在として生き返らせようということでしたが、実用的にも生き返らせてポンプを設置しましたが充分でないにせよ今でも代々伝わる家の井戸水が汲み上げられます。

先代から引き継ぐものを井戸だけではなく記憶や空間の空気感もということも踏まえて、井戸だけでなく建築主さんの思い出の浸み込んだケヤキのフローリング材や天井板などの材料も再使用できる範囲で生かされています。
その基本的考え方が変に派手さの無い大人しいデザインに仕上がったようです。

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投稿日:2011年08月16日

投稿者 arhiro : 07:20

出来上がった東側の通路

2011年3月28日

設計当初より課題となっていた東側の通路巾、既設の改修前の状況では敷地の高低差や樹木の存在そして石垣の不揃い状態の修正前ということもあったので、現況の寸法を慎重に押さえておき設計図に反映させたものの果たして塀と建物の間隔が通路として機能しそうかには不安は残っていました。

こういうときは経験的感と塀の施工時の細かな現場対応で決まるものです。
塀の控え壁の位置を調整したり植え込み巾も庭木に造詣の深い建築主奥様のアドバイスを元に考えたりして決めましたが、意外と庇の低くて深いデザインが救いの手を差し伸べてくれたようです。
庇が広い印象を与えてくれて、東の庭そのものも心配していた窮屈な感じを無くしてくれました。

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投稿日:2011年08月14日

投稿者 arhiro : 07:15

開放的になった北庭

2011年3月28日

以前の北側の蔵と母屋の間は段差があって樹木が生えていましたが、樹木を移植して段差は排水溝を設置して解消された感じです。
蔵と母屋の間隔寸法は変わらないはずですが、ご覧の画像のように広い中庭が出現しました。

目的のひとつとして物干しなどサービス部分として利用できるようにとこうしたわけですが、ポツンポツンと残した樹木と敷き砂利は、禅宗の寺の庭にも通ずるさわやかさがあります。

蔵の存在が落ち着きを演出していて意外と気に入っている場所です。

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投稿日:2011年08月10日

投稿者 arhiro : 08:00

東の庭

2011年3月28日

玄関ポーチ東脇から回り込んで居間の東側には塀の内側にはご覧のような庭に繋がっています。
「はれ」と「け」に分けるとすれば、南の庭園は「はれ」の空間、東と北の庭は「け」の空間といったことでしょうか。
塀を作ったことにより改築前には通路程度のスペースしかなかった東側の空間がサービスのスペースとして復権した感じです。
これを見ていて東側の視界が広がって「胸のつっかえがとれた」ような思いがしました・・・ちょっと大げさですか?

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投稿日:2011年08月08日

投稿者 arhiro : 07:20

キーワードは「眺望」

2011年4月21日

何度かご照会するU_houseの眺望の良さ、今回は南の庭園を南の高い位置から危険を顧みず撮った貴重な手ごたえのある一枚です。

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こちらは2階の廊下から北東の方向、赤坂山の方向を撮った画像です、こんな眺望を毎日見られる建築主さんがとても羨ましいですね。

右下に見えているのが北庭、蔵と向かい合って蔵のデザインが中庭の一部のようになりました。

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投稿日:2011年08月06日

投稿者 arhiro : 06:52

生活用の玄関通路

2011年4月21日

日本人にはお客様を大切にする国民性があるように玄関への通路も家人とお客様とは分けたいという発想は自然な判断です。
洞窟のように見えていますが車庫の脇から玄関へ通じる通路で、さらに玄関脇から勝手口へ通じます。
車庫で車を降りてから勝手口までは雨にぬれないで勝手口までたどり着けるように、私の好きな軒の深い庇の下をくぐっていくような通路になっています。

通路の正面、脇と日本の象徴のような縦格子に囲まれた世界です。

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投稿日:2011年08月04日

投稿者 arhiro : 07:55

表門と玄関

2011年3月29日

表門は道路に面した既設のもので、茶室の増築と同時に造られたものです。
清楚な感覚の数奇屋風に仕上げてあり、どこかの重量感のある武家屋敷風のものより親近感があり、くぐりやすいというかインターホンを気軽に押せるといった感じです。

門をくぐって階段を数段上がった位置から撮った画像ですが、ここの地点から車庫の脇を北へ石畳の上を歩いていくと、今回リニューアルした玄関へたどり着く形です。

外観は入母屋の既設の瓦屋根にステンレスの一文字葺きで増築して違和感無く納めるという基本方針でしたが、玄関と表門のバランスにも同様に重さに違いが少ないようにしました。

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投稿日:2011年08月02日

投稿者 arhiro : 06:59

車庫の屋根からの鳥瞰

2011年4月21日

道路に接する車庫の屋根から撮ってみました。
ポーチから庭園、居間東の庭、そして東の方向に広がる濃尾平野の一角を広く望める自慢の絶景です。

どの現場も必ず屋根からの遠景を撮るのを忘れないのはやはり子供の頃からの習慣の性でしょうか。
だれもが持っている本能にも似た行為ではないでしょうか、屋根の上に載って「ああああ絶景、快感!」
青い空と吸い込まれるような空気の透明感、感受性全開です。

日本家屋の醍醐味は、瓦屋根の質感と勾配と軒先の伸びの安定感安心感、金属屋根の細い線と瓦の貫禄との絶妙のバランス、何千年の歴史がある日本文化はこんなすばらしい美を生んでくれたことに感謝しましょう。

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投稿日:2011年07月29日

投稿者 arhiro : 07:19

道路からの遠景、居間からの眺望

2011年4月21日

道路が接しているのは東側、南から茶室、表門、車庫、母屋の順に並んでいるのが画像から判断できることでしょう。
さらにその北には写ってないのですが蔵が建っています。

道路が北に向かって降りていっていることから道路と母屋が近接しているにも関わらず、道路を降りていく形になるため視界から消えていきます。
これが絵としての見え方としてはプラスに作用しているように思います。

石垣の上の塀は今回の工事で目隠しとして延長した部分ですが、伝統工法の母屋の重量感のままにせずして数奇屋風にして軽くしておき、道路を下がっていくと頭の上にあっても気にならないデザインにしています。

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母屋の道路側が東方向、平屋部分の東へ張り出した寄棟屋根がステンレスのシルバーグレーで一文字葺きに仕上げた居間の増築部分です。

塀に隠れるか隠れないかのように見えているのがダイニングの東側のテラスのモクマド、ここから望む遠景は宝物です。
東方向の遠くは岐阜の金華山、大垣の赤坂山、濃尾平野に広がっている扇状地の一角をしめる街々が望めます。
塀の高さも視線を遮らない高さとなっています、これも道路が北に向かって下がっているから出てきた発想で、建築主さんも設計当初より要望の強かった設計要素です。

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投稿日:2011年07月27日

投稿者 arhiro : 06:13

南庭の価値観

2011年4月21日

庭園は眺めて楽しめるのはだれもが認めること。

額に汗して面倒をみることは、その対象が人であっても物であっても可愛いがゆえの行動なのです。

この庭を可愛がってみえる建築主さんにとって、庭仕事がひとしきり終わってからのビール片手に眺める庭は一段と美しく誇らしいことでしょう。

お手伝いをしたことも無い第三者の私にもそのことが強く感じられました、そんな画像です。

もちろん、家が人なら衣装としての庭が似合わないような改装は出来ないと思うのが設計者として当然のこと、そんな緊張感をもって現場をすすめつつ眺めていました。

本当に目に鮮やかな「気持ちの良い美しさ」を感じさせる伝統的な庭です、その中に実際に身を置いて感じてほしいものです。

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投稿日:2011年07月24日

投稿者 arhiro : 20:05

表門から玄関へのアプローチ

2011年3月28日

東側に町道が接している敷地には南側の表門から、右手に接道する車庫を左手に庭を見て玄関前にたどり着くアプローチです。

曲げて敷きこまれたミカゲの敷石や車庫が落とす影、重量感のある母屋を隠すように立つ庭木、ダイレクトでない控えめな配置計画を見て、当然のように玄関の佇まいは重く仕上げてはいけないという判断がはたらきました。

内装がどのように仕上がっているが見てみたくなりませんか。

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投稿日:2011年07月22日

投稿者 arhiro : 07:13