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「俺流」耐震診断、地震対策は急ぎましょう

ここのところは所属団体からの仕事で耐震診断と耐震補強の資料を作るため、自治体に希望のあった家屋を廻っていました。

自治体の補助金事業で、特に木造の家屋の現状の耐震診断とその補強要領をお知らせするというのが目的です。

その内容に従って補強を行えば最大84万円の工事費に対する補助金が下りてくるという全国的にも進められている事業です。

ただ残念なのは、肝心な補強工事まで実行される方が少ないように感じられることです。

現場での調査の後日、完成した資料の説明に伺い内容をなるべく噛み砕いて説明するのですが、危機感を切実に感じておられるようには思えないことが多いのです。

もちろん後日の家族会議で、危機感がどのように変化したかは知る由も無いのですが。

ところで最近、アイフォンにインストールしたアプリに毎日の地震発生を知らせてくれる「地震情報」、過去の被害地震を記録した「被害地震」というのを発見しました。

あるご家庭に診断結果を説明にお邪魔した際、ひとしきり説明を終えてアイフォンの画面をお見せしながら一日に起きている地震の数、東日本大震災が発生してからの発生回数の推移、この地、揖斐川町の近在で起きている大地震の数、記録、規模、断層の位置、などを雑談のついでにお見せしてみました。

「へー!去年の3月で一日800回?この1月でも300回以上も地震が起きているなんて知りませんでした」

「この近在だけでこれだけ多くの大地震が起きているなんて知りませんでした」

この声を聞いた私のほうが認識の低さにちょっとビックリ!

でも地震に対する関心の度合いはこれが現実のなのかもしれません。

実はこの日以降、診断結果をお知らせする日にはアイフォンを持参しての説明を加える「俺流」の雑談タイムをプラスしています。

地元の自治体でも公共物の耐震補強を優先しているようですが、自治体を構成する肝心な住人の安全を後回しにしているようです。

非難できる場所の確保ということかもしれませんが、非難する前に自宅が倒壊してしまっては非難する町民がいなくなってはしまいませんか?

財政の逼迫を理由にきめ細かな町民サービスを削り、大きな無駄遣いを進めるブルドーザーのような行政は過去のある時代に見た悪夢でしかありません。

完全に本末転倒。

根本的な考え方が理解できない。


行政にもたれているより、自分の身の回りから進めていく耐震補強に知恵を絞りましょう。


投稿日:2012年02月15日

投稿者 arhiro : 08:48

こんにゃくと耐震不安

ある雑誌を読んでいて拾った情報の引用から入ります。

2010年10月に実施した中古住宅に対する不安に関する調査、品質や構造に不安を持っている人が1000人中638人、63.8パーセントになります。

不安の具体的内容の順序は、自分で品質や構造を確認できない、劣化や構造そのものの情報が無い、中古住宅として買ったとしても保証がない・・・・・だそうです。

アンケートに答えた約8割の人がこの不安が解消されれば中古住宅が買いやすくなるとしているようです。

「耐震不安」ともいえる障害が私たちの前に立ちはだかっている現実を認識する必要がありそうです。

私も地元の揖斐川町、池田町、大野町の木造住宅の耐震診断に出かけることがありますが、受けられる方のほとんどは「不安だからとりあえず現状を知って、もしもの場合の行動に備えたい、家族と相談して出来ることなら耐震補強まで実行したい」と言われるのが大半です。

首筋に張りついた得体の知れないものがこんにゃくだと知れば不安は薄れるものです。

建築設計を生業としている私の事務所や住宅も築20年から30年以上の中古です。

ここ数年掛かって自分なりの耐震診断を行って補強を少しづつ進めていって、何のことはない「こんにゃく」だった・・・・と思えるようにしたいと考えています。


投稿日:2011年11月27日

投稿者 arhiro : 08:40

建物は地震で壊れてもいいのか?壊れてもいいものもある

■中途半端なタイトルですが、今考えている正直な感覚の言葉です。

大地震に見舞われて壊れても構わない方は少ないでしょうが、建物が壊れても助かればそれでよいとする方はたくさんみえるでしょう。

どうせ壊れるのが分かっていればいっそうのこと壊して、大地震に耐えるだけの建物を作り直しておきたい方もいらっしゃるはず。

またちょっとの修理でさらに寿命を伸ばすことが出来れば直しておきたい方もいらっしゃるはず。

いずれの場合ももちろん予算が許せばということでしょうが、それは個々の事情が異なることですから脇に置くとしても、人間ドックではないですが診断を実行しなければ判断できないのです。

一方でいろいろな意味で使う価値のないものまで、人間が中に居ないのであれば人間の安全を守るという必要性も生じないのに・・・という建物もあります。

(公費の無駄遣いをマスコミが毎日報じていますが、そんな場面にも出くわすこともあります。)

地震で建物が壊れて人命までも壊れては困るのですが、貴重な金銭やエネルギーを浪費してまで、また価値観までも壊してしまう行為はサスティナブルという格好の良い言葉に泥を塗ってしまう。

耐震工事のための耐震工事ではなく、まずは診断の必要があるのか、耐震工事による付加価値は何か出てくるのか、存在価値そのものもあるのか、明日の希望がもてるように建設的にやりたいものです。


投稿日:2006年11月21日

投稿者 arhiro : 22:55