■建築設計監理の代理契約にて建築主を強力にサポートする岐阜県揖斐川㈱すぎはら設計のサイトです.............住宅・ショップ・オフィス・工場等建築に関わる「夢の実現」や「難しいこと」を工事請負契約を目的としない中立な立場で、プランニング段階より他の士業専門家と協力して個性と目的の具現化に向かい応援いたします。





質問にお答えします

三重で建築中の・・・・と申します。
ひとつ教えていただきたいのですが、壁や床の構造用合板継ぎ目には気密テープで処理しないと、アイシネンを使ってもC値が悪くなりますか?
C値は1を切ればいいと思っているのですが。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答いただきたいです。
宜しくお願い致します。

【上記が質問です、お名前は書き込んでありましたが念のため匿名にしておきました】

お答えします。

構造用合板を外壁に耐力壁としての使用した上でアイシネンを使用した場合、構造用合板の継ぎ目に気密テープ処理をしなくてもC値は1.0を切ったデータがでています。

アイシネンは吹き付けた面にシートを張ったように気密層を形成するとのメーカーの説明もいただいています。
これまでの使用経験では特に神経質にならなくてもよいように思います。

ただしより気密度を上げたい、あるいは気密度を長持ちさせたいのであればやはり必要だと思います。
ちなみに岐阜の西濃地方より冷え込む石川県で気密住宅を手がけておられる知り合いは、テープを継ぎ目に張っているそうです。

建物の形状や仕様にもよりますが、私の場合基礎断熱としていますので、C値を上げるのには、土台と基礎コンクリートとの気密度に気を配っています。
予算の関係も気になりますが、最近は気密レールも良いものがたくさん出ていますので使われることをお勧めします。

アイシネンで気密度を確保する場合は、サッシの性能と外壁周りの継ぎ目、そして土台と基礎の継ぎ目、換気機器の性能、そのほかにはあまり気をつけるものは少ないようです。

だからこそアイシネン吹きつけまでの細部収まりをキチンすれば、建物自体の気密性能をあげることは、工務店も専門業者でなくとも容易でした。

これは過去の経験から証明されています。

最後にお答えするのが遅れて失礼しました。


投稿日:2011年05月02日

投稿者 arhiro : 07:20

設計監理費に入っている仕事の範囲

設計って何? 監理って何? いったい何をするの? 設計監理の契約をしてどこまで面倒見てもらえるの?

この疑問は建築家の側から見れば「見えない」疑問点ですが、建築主となられる側からは一番最初に教えてほしいではないでしょうか。

「設計監理費」に含まれる業務の範囲を以下にまとめてみました。

1.基本設計

建築主から希望要望をお聞きして、設計要旨(設計の基本的考え方)、平面プラン(間取り)、立面図(建物の外観)、パース(3次元透視図)、基本予算書をまとめる作業です。

そのためには現地調査、役所との法的打ち合わせ、材料工法の研究など周辺情報の収集も行います。

2.実施設計

基本設計を元に、実際に建物を具現化するための図面を作成する作業です。

具体的には、求積図、法令関係図、平面図、配置図、立面図、仕上表、矩計図、各詳細図、展開図、建具表、電気設備図、給排水衛生設備図、構造図、構造計算書など、設計図50枚から規模によっては100枚を仕上げます。

3.建築確認申請手続き、都市計画法許可、等建築関連法令許可

建築関連法令に適合していることを役所にて許可を受ける作業です。
必要があれば現場での中間検査や完了検査の立会いを行います。

4.工事業者の見積り徴収と内容検討、工事請負契約

設計図書を作成した中間的立場から、建築主を代理して(建築主との委任契約者として)3社以上5社まで位の相見積りを取り、種々の条件から適正な業者を建築主の意見を踏まえて選定します。

建築主と工事請負業者との契約の調印式にも立会いを行います。

5.工事現場監理

地鎮祭から始まり、基礎工事、建て方、設備工事、大工工事、内装工事、外構工事や庭園工事まで一連の工事が完了するまで、実施設計図と現場との調整作業、色決めなどの建築主との打ち合わせ、役所検査機関の現場検査の立会いなど、建築主と共に現場の進行中を見守るあるいは軌道修正の作業です。

6.メンテナンス保証確認

工事完了後の1年間から数年、(構造部分、漏水部分は10年)、建築主が使い始めてからの機械調整、建具調整、保証期間中に起きる不具合の相談、工事の実施立会いなど、内容原因によって適正に実施されることの確認作業です。


以上が業務を概略紹介しましたが、人と人の関わりを大切にする作業ばかりですので他にも目には見えないもろもろの作業もあります。

さらに詳細に他のページでも分かりやすく紹介しておりますのでご確認ください。


投稿日:2011年02月13日

投稿者 arhiro : 09:35 | トラックバック

建築工事費以外にかかる諸経費はどのくくらいか

前回(2月10日)は工事進行中に必要な諸経費で、請負金額に含まれていない分について触れてありますが、ここでは総予算としてのおおまかな全体像が解るように整理しておきます。

1.工事中にかかる費用
  工事中の諸経費参照(2月10日記載)

2.建築のための諸手続の費用
  確認申請手数料で申請料、中間検査料、完了検査料、(地域によっては開発許可手数料、建築許可手数料、農地転用許可手数料、道路占用申請手数料、水路占用手数料など)

3.住宅ローン、フラット35など融資を利用する際の建築設計審査申請費用
  必要な場合のみで任意です

4.国からの補助申請、新築エコポイント申請、長期優良住宅支援制度申請、省エネ関連諸申請
  必要な場合のみで任意です

5.設計事務所の設計監理費
  契約システムによっては2.や3.4.の一部が設計監理費に含まれている場合があります。

6.仮の住まいや建築物の借用費

7.家具などの備品の預かり料や購入費、引越しの費用

8.建設会社との契約外となりうる既設建物の解体費用、上下水道の加入金、電気、電話、有料放送などの加入金(電力会社への申請費用は工事請負契約金に入っている場合が多いようです)


9.税金
 税金の種類としては印紙税、登録免許税、不動産取得税、消費税、固定資産税、都市計画税があります。
建物の請負契約による消費税は、契約金に含まれており、建築会社より納められます。

10.保存登記費用(必要があれば抵当権設定を行う)


個々についての具体的金額は、ケースによって開きがありますので書きませんが、
例えば、絶対に掛かる費用として建設会社との請負契約費用の他に (1.工事中に掛かる費用=1)と (2.建築のための諸手続の費用=2)、(7.家具などの備品預かり料や購入費、引越しの費用=8)、(9.税金(建物の建築行為による消費税を除く)=6)、(10.保存登記費用=1)です。
ここで建設会社との請負契約費用を100とすれば、その他の1.2.7.9.10.を合計して118くらいです。

ケースによって掛かる費用は、(3.住宅ローン、住宅金融公庫などを利用する際の費用、4.国からの補助申請費用)をプラスすると、118+5で123、(4.設計事務所の設計監理費)をプラスすると118+10で128となります。
(6.については不確定で計算に入れておりません。)

建設会社との請負契約額2000万円(消費税を含む)の住宅新築工事で、約2600万円を予算として考えていなければならないという計算になります。


あくまで大まかな計算」ですからお断りしておきます。


投稿日:2011年02月12日

投稿者 arhiro : 08:22 | トラックバック

工事業者の請負契約と建築家との委任契約はどこが違うか

建築主と建築家が結ぶのは委任契約と言います、建築会社との請負契約との違いから、委任契約を建築家と結んで工事を進めた場合の一般的に分かりにくい部分や長所をまとめました。


・建築主と建築家は委任契約で結ばれます

建築主と建築家は委任契約で結ばれますが、設計を依頼したというのみでなく建築家が建築主の代理人としての立場を約束する契約でもあります。


・建築主と施工者は請負契約で結ばれます

これに対して建築主と施工者は請負契約で結ばれます。

まだまだ多くの住宅は請負契約のみで施工されているようですが、これはあくまで工事を請け負う契約であって、設計も同時に致しますという契約ではありません。

建物を建てる以上は設計が不必要な場合はひとつもないのです。

確かに施工者の設計には最低限の法的不備はありません、またセールスポイントとする性能も付加されます。
ただし工事を任される請負契約を結んで工事そのものの実行が目的である以上は、設計はあくまで工事を完遂するため、利益を残すための内容とならざるをえないという現実があります。


・設計施工はバランス感のない設計になりがち

設計施工という言葉を聴かれることがあると思います。これは設計と工事を同一会社内で一連の流れで収めてくれるシステムです。

施工者の設計は自社の考え方を実現する道具であっても、建築主の考え方を丁寧にくみ取る道具にはなっていかないということもあります。

これを如実に表しているのは、たとえば気密性能は追っかけているばかりにデザインが悪いなどの性能にバランス感を欠いている建物を見かけることです。

やはり設計者は施工者から独立した立場から意志を建物に反映できる立場であることが良いと考えます。


・透明度の高い設計

設計内容によって工事費のサイズはコントロールすることが出来ます。

これは委任契約という建築主との信用関係の裏付けがあり、経験的に分かってくる工事原価もお教えして透明度を高めることができるのです。

建築主と設計者が委任契約で結ばれる場合には施工者の立場も考慮しますが、工事の完遂だけではなく建築主の立場を優先した設計を進めることができる理由です。

勢い施工者には難問を突きつける内容になっていることもあり得ますが、枠にはまった一定の範囲内での設計ではないのです。


・設計内容の正確な吟味と検討が工事の費用対効果を高めます

時間は必要ですが設計の検討を建築主さんと話し合いを重ねることにより間違いの少ない、ピントのハッキリした内容を固めてある設計図は、材料の検討比較による費用の節約ばかりでなく、工事の大きなウエイトを占める時間のロスも削減可能なのです。

また計画時には請負業者に関係なく進める充分な検討は、建築主さん自身の住宅に対する理解が深まることも手伝って、結果的に工事費用を凝縮することになり、設計監理費用より以上の効果が生まれることも望めます。


・全ての費用を知った上で計画的に住まいを作れます

設計者は工事を請け負うわけではありませんので計画段階で住まいを建築する際の全ての費用を算出して検討できます。

設計者は工事請負者のように工事契約を急ぐ必要もありませんので、中立な立場で算出した全ての費用は中立な物差しを作っておくようなものです。



投稿日:2011年02月10日

投稿者 arhiro : 11:56 | トラックバック

設計はサービスでという工事業者がいる

きっと仕事受注の手段として設計はサービスでという言葉が出てしまったのではないかと想像するのです。
そういった工事業者さんが実在するのなら、建築家は設計監理を契約するために「工事はサービスします」なんて口が裂けても言いませんよと・・・・

言うに及ばず、設計は建物を造るためにはどうしても必要なものです。

手抜き工事をして上手に利益を上げようとしても図面が必要になるのではないでしょうか。

もし、あなたが永年の思い入れのを実現するための工事だとしたら、サービスの設計では、その夢を盛り込むには、たぶん頼りない打ち合わせに閉口することでしょう。


投稿日:2011年02月10日

投稿者 arhiro : 11:00 | トラックバック

建築家の選び方はどうするか

建築家に依頼した場合、どこに頼んでも同じ建物ができるわけではありません。
それぞれがまったく嗜好の違うプランが出てきます、だからこそ建築家に依頼する醍醐味があるのですが・・・・

インターネット人口の爆発的増加により、HPを持っている事務所であれば作品や基本概念をに調べられるようになま した。

逆に建築家の立場からは、キチンと考え方を伝える工夫をしなければならないのです。

又、コンビニ等の書籍コーナーでも住まいの雑誌が多く置かれていて、設計家の紹介も数多くされていますが、雑誌に載っているような建築家はほんの一握りです。

全ての事務所の内容を知るのは不可能ですが、まずはホームページを訪れて絞り込み、メールで質問して みたり、または作品を見せてもらったりして自分の気に入った事務所を探すと良いでしょう。

自分が一生住むかもしれない住宅を託すのに設計報酬の金額の高低だけで決めるのは非常に危険です。

また建築の設計監理を専業としている事務所とそうでないところ、もっぱら役所の営繕的な設計ばかりで住宅の設計には無関心という事務所も、意外かもしれませんが存在しています。

原則的には、基本設計が終了した段階で契約になりますので、簡単なプランを作ってもらい説明を聞いて頂け ば大体の考え方や相性が見えてくると思います。

受注しなければならない立場でいながらもあえて言えば、もし、気に入らなければ実費を支払い、お断りしても良いのではないでしょうか。

プランを作ってもらった場合は人件費がかかりますので多少なりとも支払いが必要になってきます。
上限で5万円から10万円くらいでしょうか。

そのあたりはお互いの合意の下でお願いします。

お金に余裕がある場合は、プラン作成代金を決めて、複数の事務所に同時にプランを提出してもらい、コンペ方式で選ぶのも一つの方法です。


投稿日:2011年02月10日

投稿者 arhiro : 07:52 | トラックバック

工事期間中のもろもろの経費は何がある

工事が始まれば周囲の協力者にいろいろな参考意見を尋ねながら決めればよいことばかりですが、ここであえて整理してみました。
こういったことは地域性が反映されるので参考までにということかもしれません。

■工事着手時
これからその場所に住むことになるわけですから近所への挨拶が必要です。
地鎮祭のときに、自分の敷地と接しているお宅と、道路を挟んで正面、その両隣町内会長さん、組長さんと、気になるお宅があれば挨拶に伺います。

最高で1,000円程度で普段使うものが良いでしょう。もし、何回か伺っても留守であれば、挨拶状を入れておくと良いでしょう。

地鎮祭は神主さんに玉串料としてお礼をします。神主さんによって料金は異なりますが、1万円程度で良いでしょう。

■工事中
昔は、大工さんに直接工事をお願いして、毎日、休憩時間のお茶や日当を渡してました。
現在は、工事請負業者の現場監督がとりまとめをしてますので、基本的にはそういった心配ありません。
現場に工事を見に行くときに缶飲料などを差し入れる程度で結構です。
  
増築や改装等、常に職人さんと顔が会う現場では、お茶などを水筒に入れて置いておく程度でもよいのではないでしょうか。
ただし「いつもご苦労様です」のねぎらいの言葉は差し入れ以上に大切です。

■上棟(建方、建前)時
いよいよ、骨組みが立ち上がるとき、建前(建方)が行われます。
事前に、その日現場に何人の職人さんが来るか確認して、持帰り用の仕出し弁当と2合瓶のお酒、ご祝儀を配ります。

住宅の場合、職人さんが5~7人+現場監督+設計者で7~10人程度です。

仕出し弁当が3,000~5,000円程度、お酒が500円程度、ご祝儀は職人が5,000円程度、職人の棟梁、現場監督は10,000円程度です。

建前(建方)のお祝儀は最近では必ずしも必要ではないと考えます。
大切なのは、現場を守ってくれる職人さんへの気持ちを形に表すことでしょう。

建築業者によっては、見積りの中に建前(建方)費用を含んでいて、仕出し弁当やご祝儀をお断りしているところもあるようです。

■竣工時
関係役所と設計事務所の竣工検査が合格しましたら、いよいよ入居です。

会社関連、役所関連以外の建物、住宅の場合でも上棟時のお祝い(上記程度)もしくは竣工時のお祝いのどちらかを行うだけのようです。

住宅では、親しい友人、親類縁者のみを集めてのうちわのお祝いをされる程度です。
したがって、費用は食費x人数とでもしておきましょう。


以上が概略です、繰り返しますが金額の数字は参考程度ということでお願いします。


投稿日:2011年02月10日

投稿者 arhiro : 07:10 | トラックバック

建築家の設計では工事費が高くつくか

設計依頼を迷っておられる建築主の中にはどこかでこんなことを聞かれたからではないでしょうか。

正確には「工事費が高くついているような印象を与えてしまう」と言った方がいいでしょう。

設計という立場では、現場優先ではなく予算優先でもなく、デスクワーク中心になりがちなだけに、建築主の思い、設計という立場で考える理想を大きく掲げています。

したがって設計内容の正確さを保障するために、いきおい図面が量が多くなったりすることもよくあります。

建築主にとってオンリーワンの財産とするために当然の行為なのですが、残念なことに、その図面で積算される工事関係者のなかには、ときとして思いのほか高額な積算結果になってしまうことです。

しかし不本意なことも含まれており、したがって時間をかけて設計内容を工事関係者に説明することはいとわないようになりました。
やはりいいものを作るには今も昔も手間を惜しまないことには変わりが無いわけです。

設計監理者が介在した建物には付加価値がついていますので、結果として工事費が高くついたということは無いわけです。

また、建築工事の複雑さにより理解に苦しむような利益が入り込むのを、交通整理をして防止していくこと、希望をバランス良く建物にちりばめていきますので、結果的には納得できるお金の使い方となります。


投稿日:2011年02月09日

投稿者 arhiro : 19:48 | トラックバック

どのように希望を伝えるか

どんな家にしたいかを建築家に伝えることを難しく考えないほうが良いかと思います。

希望が明確に伝えることの出来る方はおそらく少ないので、まるで世間話でもするように気軽に興味のあること、普段の生活のなかから気がつかれている疑問、こうすればいいのにと思っていることから入ってくだされば糸口が見つかります。

たとえば簡単な単語に希望をまとめてしまわれること、その方法論についての希望はお任せ願えるとありがたいですね。

例えば「暖かい家」、「明るい家」、等々おおまかでいいのです。

いつもお願いしている大切なことは、現在お使いになっている建物、住宅、マンションとは縁を切って、新しいライフスタイルを思い描いてほしいということです。これがスタートです。

どうしても今までお世話になった建物と言うのはやはり愛着があります、それはしかたのないことですが、その平面図(間取り図)にこだわるあまり結局新築した建物もまるで歴史的建物の復元のような工事なってしまっているものも多くみかけます。

祖先から伝えられた伝統を守る運命に生きがいを感じる人生もありかもしれませんが、もしそうであれば現代の感覚でアレンジしたいものです。

切り口変えて言えば、建築主の想いとは別に、敷地の立地環境が建築家に語ってくれるプランもいいのではないでしょうか。

そんな仕事に出くわしたこともありますが、本当に力が入ってしまいます。

そのあたりの提案をさせていただいて糸口を見つけていったこともあります。

情報量の多さに翻弄されるのではなく、自分だけの情報を上手に選択できるようならば希望を伝える相手が誰であろうと簡単なのでしょう。

その広い視野のなかでたったひとつだけ、パターンの中に押し込めるメーカーものとは異なる、あなただけの大切な建物にしてくれるのも設計の仕事です。


投稿日:2011年02月09日

投稿者 arhiro : 15:17 | トラックバック

家相が気になる方へ

家相が気になる方に一言書きます。

こんなときのアドバイスによくありがちなのが、「それは迷信ですから気にする必要ありません。」
という答えそうなのですが必ずしもそうは考えていません。

家相というのは、高校時代の世界史の授業中、居眠りをしていなかった方ならば、中国の歴史で蒙古民族の度重なる襲来に万里の長城ができたこと、当時の中国からはその方角が「東北」であり、その方向が家相の「鬼門」であること、ここでその復習をするつもりはありませんが、このくらいは誰もが知るところです。

もしあなたが何らかの事情から宗教的に信ずる意志があれば、仕方のないこととはいえその方面の先生の意見を鵜呑みにするのは設計者としてたいへん残念です。
なぜならば、そのご指導により諦めなければならないことが多すぎるからです。

もし鵜呑みにするつもりがなければ、別の意味で中国3000年の歴史はあなたの味方になってくれます。
つまり家相にはいくつかの合理性が隠されているからです。

たとえば、敷地内の北側は南側より高い方が通風がいいでしょう、
お仏壇がトイレのドアを開けても見えない方がいいでしょう、
三角の敷地は計画が難しい、
親の敷地内に子供の家を建ててはうまくいかない(?)、4.5畳の部屋の多い家は使いづらい、等々・・・・
長くなりますのでこれくらいにしますが、これらはすべて「家相秘伝集」では凶であり現実にも納得できる部分があります。

すべてが迷信ではない先人たちの経験に裏付けられた知恵もたくさん隠されていますので、私自身も計画を進める上で、無視しないでその知恵を覗き見ることにしています。

あなたも私のような方向から家相を眺めてみてください。

このあたりのことは、ちょっと古い話ですが「清家清」さんが「家相の科学」と言う本を著しておられます。(あの清家篤さんのお父様です)

実はこの本を大学時代に読んでおり、それを今でも大切に保管しています。

ちなみに、古代の中国人はバリヤフリーをすでに推奨していました、「床の段差は大凶」だそうです。


投稿日:2011年02月09日

投稿者 arhiro : 10:06 | トラックバック

いろいろある建築関係会社の違いが分からない

建物に対する価値観は十人十色であるのと同様に建築を請け負ってくれる会社にも多くの種類があります。

決められた条件さえそろえばとりあえず建築関係の営業許可である「建設業許可」は取れるため、会社のネーミングからは想像もつかないような会社が工務店であることもしばしば。

あえて批判を覚悟で言えば、あなたが、短時間にカタログ的に造りたければ、プレハブメーカー、

土地も建物も同時にできているもので決めたいのなら建売住宅会社や不動産会社、

作る時間に余裕があり木をふんだんに使いたいならば、在来木造会社や個人の請負大工さんや材木店、

資源再利用の時代に入って、リフォームの専門会社もかなり増えてきています。

また規模の大きな投資としての建物、さらに投資を踏まえて買いたいならば、大手ゼネコン、

あわてて分類してしまうとこういったところです。

それぞれの会社が内容の是非はあるものの、特徴を持ったつくりかたであるはずですから、まず自分の目的や方針を素直に考えれば自ずと決まります。

建築主にはそれぞれに様々な事情があり、設計監理者しての立場でお話を窺うと危うい選択にみえても当人にとっては正解であることがあります。

すなわち、多くの場合が金銭的な動き、融資、返済、税制面、などが大きな決定要素になっているのではないでしょうか。

ではここで最後に設計監理を専門としている建築家との色分けを書き込んでおきます。

建築家と建設会社とは同じステージから建築というものを眺めていないというところです。

多くは経営としてだけではなく、建築そのもを純真に見つめて観察、研究しています。

確信のもてる設計方針をもち、常に前向きな探究心を持って、これで終わりだという回答は持っていないということ、それは現場での経験を常に机上で練り直しています・・・それが与えられた資格の条件でもあるからです。

なぜならば、工事ではなく設計のプロフェショナルであろうとするからです。
もしもあなたが、どの建設会社(工事請負者)と契約をするべきかを悩んでおられるのならば、一緒に悩み、手を引いてくれるのも建築家の仕事の一部分です。


投稿日:2011年02月09日

投稿者 arhiro : 09:37 | トラックバック

設計監理の費用はどのくらいか

耐震偽装事件がおきてから、ますます建築の設計に関わる私たちには重大な責任が課されることになり、連動するように設計監理の費用についても誠実に公表する必要が増してきました。

これから建築主となられる方にとっては縁のなかった専門領域のことですから、理解しずらい内容でしょう。

一言で言えば住宅に対する思い入れやこだわりの量にに比例してきます、思いをまとめあげる過程が設計ですから、それが強いほど検討項目がたくさんあるということです。

基本的な構成は、直接人件費、直接経費、間接経費、特別経費、技術料等経費、消費税、これらの合計ということになっています。

ベースは国土交通省告示第15号にて業務報酬基準が平成21年1月7日に改定されています。

ホームページ(一般社団法人 新・建築士制度普及協会のダウンロードページ)に分かりやすい説明もありますので是非閲覧してみてください。

噛み砕いた言い方をすれば、日本の現状と事務所のスタッフのつつましい生活を基準に、その能力と時間に比例増加と言うことで計算している結果と、告示による算定式による結果との比較を、総工費のパーセンテージに置き換えてみて結論を出しているのが現状です。

算定の基本方針はやはり信頼関係を損ねないこと、私たちの生活を損ねないこと・・・・ということです。

おおまかに設計監理費は、種々のケースを総合すると総工事費の約5~12%くらいが多い算定結果です。

建物の内容や業務の内容、条件によって差がありますのでそれぞれについて違いが出ますので、それぞれ個々のケースについては積算をしてみることを前提としています。

なおこちらのページにも触れています。


投稿日:2011年02月08日

投稿者 arhiro : 19:22 | トラックバック

建築工事請負契約書の必要性

建築工事の請負契約書を交わさないこと自体が考えられないことですが、人間関係とは面白いものです。

都市部では契約書を取り交わさないことはまずないでしょうが、私の住む街(岐阜県揖斐川町という空気のきれいなところです)では、契約社会の冷たさを嫌う人は少なからずいらっしゃるようです。

ある意味では暮らしやすいということなのでしょう。
相手を信頼することからスタートするのが本来の姿なのですから、設計から始まって1年も経過すれば、お互いのことも分かり合い、いよいよ着工ともなれば、「いまさら形式にこだわらなくてもいいや」と思われる人も出てくるのは当然、私もそんな場面に何回か出くわしました。

これは順調に計画が進行している証拠ですから喜ばしいことです。
しかし、よく建築現場は生き物だなんて言っているのですが、工事中にも予期しないことが起こるのがほとんどなのです。

工事には直接関係しないことだって起こりえます。

設計変更を余儀なくさせられることもよくあります。
設計図、仕様書(工事のやりかたを明細に書いたもの)、見積内訳書等を契約書に添付して、工事内容や支払方法をはっきりさせて上で、つまり信頼関係を形に残しておいて工事に入ってください。

当然、金融機関もお役所にも契約書が必要な場面がありますし、設計者も工事監理に集中できますから、是非、工事をあせることなく請負契約を結んでおいてください。


投稿日:2011年02月08日

投稿者 arhiro : 08:20 | トラックバック

設計監理とは何をすることか

この「設計監理」という言葉の中で生活しているような立場にいるせいか、禅問答のようにも聞こえてしまうくらい広い意味を感じてしまいます。

「建築」と人間の関係が、空間的にも時間軸でも奥の深い存在であることを意味しているからだと思います。

建築主との打ち合わせを何回も繰り返して希望を図面に表してゆく過程が「設計」、ただしその「希望」をどんな風に料理してくれるかはあなた自身がどの建築家を選択されるかによってかなりの開きが出ます。

「監理」とはその内容がレールを外れることなく、現実のものにするために現場を確認し完成させることです。

図面同様に、監理も打ち合わせの方に大きなウエイトがあります。また監理がなければ、図面の設計意図は生かされないといえます。

この「設計意図」というものに心を砕くのが建築家の仕事のようです。

具体的には他のページにも触れてありますので参照してください。


投稿日:2011年02月07日

投稿者 arhiro : 17:01 | トラックバック

家づくりにおける建築家の立場

建築主と建築家と施工業者とも立場が違っても最終的到達点はまったく変わらないのが理想ですし、事実工事中はいろいろあったとしても、また思いは三者三様であったとしても、完成したときは充実感を共有してお互い顔を見合わせて「にっこり」、ものづくりの醍醐味ここにこれありです。

しかし工事を運んでいく上では建築主と建築家と施工者は工事に対しては別の立場にいることを忘れずに役割をきちんと果たしていくことが大切です。

よくあるトラブルの根本的な理由のひとつは、たとえば施工側と建築主との間に工事に対する目標にズレがあることです。

「もっと綺麗な仕上がりになっても良かったのに、養生が悪かったのではないか」という基本的評価に苦しめられることもあります。

建築主が建築に対しての知識があってもなくても、建築家は微妙なニュアンスを汲み取ったりしてあげなければならなかった場面も数多くありました。

やはり施工側はいかに予算の中で利益をあげるかを目標にしますし、このことは必ずしも悪いものを造ることにつながりませんが、反面、建築主は自分の夢を100%実現したいと願います。

「設計監理」のひとつの大きな仕事には、あなたの希望を現実の許す範囲で検討、調整してゆくということがあります。


投稿日:2011年02月07日

投稿者 arhiro : 15:30 | トラックバック

個人的信頼関係と建築工事の良し悪し


気心知れた友達だというだけで無条件に設計者より工務店を先に決めるのは早計かもしれません。

それまでつくりあげてきた信頼関係は大切です、そのことは建物を完成させるには、プラスでしょう。
しかし工務店にも得意な分野とそうでない分野がはっきりありますのでよく調べてください。

当然ですが工事そのものによって会社の売り上げをあげなければならないのが建設会社の宿命でもありますから実際は不得意な種類の建物であっても契約しなければならないときもあります。

個人的関係から無理しても契約したくなるような場面の発生しそうなケースこそ、先に設計者を探して中立な立場で検討してもらい、どのような方法で設計と工事をすすめるかを決めておくべきともいえます。

ただし、その場合は設計監理を専業とする建築家を探してください。
そして工事はすべて設計者との相談のうえですすめていくことです。

このことは、その工務店さんの仕事を取りあげてしまうことにはならず、今までの経験では良い仕事をしてくれる工務店さんほど、うなずいてくれました。


投稿日:2011年02月07日

投稿者 arhiro : 13:53 | トラックバック

知り合いの「請負大工」さんに建築をお願いしたいが

現在は少なくなってきた「請負大工」さん、例えば建築士の資格はあるが、建築工事一式請負の建設業許可がなく、大工工事で500万円未満の工事しか請負を許されていない大工さんが建築主と請負契約(正確には請負ではなくまとめ役)を結ぶという形態です。

したがって大工工事以外の基礎工事や設備工事などについては、大工さんの紹介業者などが建築主との直接契約を結んでもらう、そして進行上は現場に常駐することの多い大工さんが監督さんを兼任しているという形態です。

複雑そうですが田舎では、現在でもたまにある工事形態についてのお話です。

その大工さんが、外注ではなく、ご自分で設計と役所関係の手続などの実務がおできになり、建築士事務所の許可をお持ちならば、安心してもいいでしょう。

しかし現実にはそういった方は、まれではないでしょうか。

そしてやはり大工さんには工事を精密に、きれいに仕上げてもらうことに集中していただくことが、良い建物を造ることにもつながります、そうあるべきとも思えます。

もしあなたが、ご自分の住宅に夢をたくさん詰め込みたいとお考えならば、具体的なご希望がたくさんあるはずです、そのひとつひとつを大工さんに相談して気持ち良く返事をしておられても、第一に工事方法や予算に気を配っているはずです。

ましてや、腕のいいことが自慢の方ならば、あなたのご希望を整理して、予算を納め、かつ役所の許可関係も取るということに大きなエネルギーを使うことになり、時間ばかり費やして、きれいな仕上げもできるかが心配です。

大切なことは、コーディネーターとしての設計者の必要性がどうしても出てくるという事実なのです。

大工さんから独立した立場となるように、あなたと設計事務所とが法律で定められた設計監理契約を結ばれて、詰め込みたい夢は設計家に相談して、設計図 という技術上の共通語の形に変えてもらうのです。

それをもとに工事の進行も、設計家と大工さんとの3者にて相談しながらということになります。

ちょっと強引な例えですが、母親が建築主とすると、子供は工事の請負者、そして学校の先生は設計事務所です。

母親は子供がなんでもいうことをきてくれると思っていると大間違いですね、第3者である学校の先生の意見を冷静に聞かなければならない場合も、ときとしてありますよ。

間違いの無い家づくりのためにそんな認識を持っていてください。


投稿日:2011年02月06日

投稿者 arhiro : 09:18 | トラックバック

設計監理専門の建築家と住宅建設専門会社の設計に違いがあるか

住宅建築家の設計と住宅専門会社の設計には何も違いが無いようにも思えますが、大きく違うのをご存知の方は少ないのでしょう。


もし私が住宅メーカー設計部のスタッフであれば、おそらく「御納得がゆくまで無料でプランを作り直させていただきます。」とお答えすることでしょう。

あなたの住まいの設計プランをまとめる作業は、あなたの夢を達成するという「目的」に結びつくはずであっても、工事業者にとっては工事そのものを契約受注に結びつけるという目的があります。

何千万円という工事の契約を成立させたい住宅専門会社の設計者と、設計監理契約を結び設計図を描きたい建築家とは、どちらがあなたにとっての家創りのパートナーだと思われますか?

どちらもパートナーとなりうるのですが、建築家の描くプランは、設計図を描き工事を監理する、契約をあなたと結び、建物を創りたいという目的にベクトルが向けられているのです。
すなわち、それはあなたの夢を描き切れるどうかに私たちの運命が掛かっているのです。
(ちょと大袈裟かな?)
つまりプランの内容自体で、あなたの良い評価を得る必要があります。

それに対して、工事の契約を成立させなければならない設計者には、時間と予算の制約のなかで会社の売上確保に貢献するためのテクニックも同時に駆使しなければなりません。

もちろん、私たちにも予算の制約を無視することは許されません、しかしその使い道は一方向のみを向いているのではなく、いろいろな選択の幅を広げて、あなたと模索します。

この両者の立場の違いは、全て不利に働くとは言えませんが、知っておかなければならない「家つくりの最初の第一歩」かもしれません。

第一ボタンの掛け違いに気ずくことなく、住宅工事業者さんの設計担当者を家創りのパートナーと思い込むのは、生まれて初めて見たネコを親と勘違いしている子犬みたいなもの(?)かもしれません。

両者の平面プランがそれぞれ1案、それもほとんど同一内容のものが、仮に目の前に提出されてきたとしても、それを見て、あなたが「なんだ、どちらが描いても一緒じゃないか」と早計に結論を出せないのです。
住宅工事会社が描く内容は、あなたが住宅展示会でご覧になったものを思い浮かべれば理解できるようになっているはず、その場でオーケーを出せば即座に造ってくれます。

設計を専業とする建築家の描く内容は、平面プランのみで描き切れるものではなく、工事が完了して初めて筆を置くのだという、ある覚悟が含まれた、アプローチあるいは提案であるべきだと考えているのです。


投稿日:2011年02月05日

投稿者 arhiro : 07:35 | トラックバック

プラン作成が複数回になってきた場合での設計依頼お断り

家を建てようとネット上で気に入った建築家を見つけ、会ってみてプランを何回か作成依頼、けれど何かの事情でお断りになりたい場合・・・・
こういったケースはありがちなことですし、過去には何度かありました。


このHPを含めて、あちこちの設計者の考え方、創り方を研究して、「これは自分の嗜好に合いそうだから、一度会って人柄と作品を確認してから気に入れば付き合ってもらうか、仮に住まいに関する考え方にズレがあったなら、お互いの意見交換でなんとか妥協点をみつけて自分なりの住まいにしよう。」

過去にHPを見て読んで訪ねて来られ、そして何度かお会いして御契約をいただいたある方は、この程度の気軽さであったことを、後に聞かせていただいたことがありました。

「あちこちの建築家さんを訪ね歩いてみることも考えたが、自分には設計事務所や建設会社を選択できるほどの知識や努力する時間がなく、難しいので、第3者の設計事務所の存在意義の意見を参考にして決めた」ともおっしゃってみえました。

結局のところ「杉原さんにお会いして、自分の意見も聞いてくれそうだから、」・・・・ということも。

決定の理由が不安定にも思えてしまうかもしれませんが、このような方は、お会いしている段階より思いが掴めますので、事務処理的に設計監理契約を急ぐのは、もとより本意ではありません。

したがってプランの製作や訂正は、信頼関係が築かれているという前提の元、結果的に「無料」という言葉さえ出ることはなく、2回目ないし3回目のプラン作成時に、意思を口頭で確認をしておき、以降はより詳細な打合せに入り、4回目くらいの打合せ会の席で契約書に印鑑をいただいているのが多いようです。

人と人の出会いが、たまたま「家創りという大テーマ」を通じて成立したのだと捕らえると、「設計監理契約」というものはお付き合いを進めるレールで、列車は最初にお会いしたときから、そのレールの上を走り始めると考えるのが自然です。

逆に「人間性としてキライ!」なんてこともあるかもしれませんが、「会ってみて、やはり設計思想や考え方など嗜好に合わないな」という結論がでたならば、それも出会いのひとつの形態であっていいはずです。

そんなときは、上記の「列車」のどこかに不良部品が合ったに違いない・・・と、諦めて自分のプランを供養するための費用をいただくことにしています。

今までは「5万円から10万円」というような範囲で手数料を頂いていました。

平面プランとパースや設計主旨説明書など、一連の提案内容を最低限でまとめられる程度の資料を製作するのに必要な時間が、3日から1週間ですから、日本建築士事務所協会の資料から基準の人件費の部分のみを採用させていただき、決めています。

住宅メーカーのように、プランを1枚のコピー用紙のように書き捨てることは、したくない。・・・・・という信念を持っていたいからでもありまし、両者の相違点をより鮮明に出来るからでもあります。

また設計監理費同様に料率表としてサイト上にはっきり公開しておくことが良心的であると考えています。


投稿日:2011年02月04日

投稿者 arhiro : 07:15

相談内容にはどのような内容があったか、工事業者の反応は?

どのような内容で相談があったかを、過去、あるいは現在お付き合いしている施主様の目的別分類を以下にしてみました。


■親子で住まいに対する好みが食い違っており意見が合わないが、第3者である設計家が入ることにより、親世代の好きな在来木造で、子世代の好みのデザインやプランを取り入れてアレンジし、うまくバランスを取ってほしい。
また、仕事関係上無視できない建設会社にも設計者の立場で見積を取ってくれるので顔が立つので。

■自分の勤める建設会社の設計部では「デザイン性」を期待できないため内緒で相談に来た。

■知り合いやコンサルタントに聞いて、設計図は第3者となる設計事務所に描いてもらい現場監理を依頼しなさい、という助言をもらったから。

■自分の希望する内容を伝えるには、工事業者に話しても解ってもらえるとは思えないと感じたから、また最初から利害を前提に相談するには工事業者では気軽にいろいろ聞けないと思ったから。

■予算に合う工事業者を中立な立場で探してくれると聞いたから。

■木造の実績が多いのを友人に聞いた、またデザインにも気を配ってくれるということだから。

■高齢の親の家を建てるのに、子の自分では、また専門家ではない自分では充分希望を理解できず良い家が建たないと思ったから。

■最初から、工事業者に依頼しても、お金の話ばかりで、すぐ壁にぶつかってしまい、希望を噛み砕いて聞いてくれないと思ったから。

■地元の設計者としての自覚のうえに、地元の公共建物を建てるにあたり監修的立場で責任をもってほしい。

こうして上げるとたくさん思い出します。

やはり、みんな住まいへの思いを誠実に受け止めてくれることを求めておられたようです。


以下は余分なことかもしれませんが、批判を恐れず書きますが、
その反面、受けとめ方が設計事務所と施工業者では、その幅において違うということではないでしょうか。

すなわち工事業者側の意見は、上記の裏返しだと思うのですが、

□図面を理解するのに手間がかかる。

□すべて施主の承諾だけでなく設計者の承認までもいるので思うように工事が進まない。

□図面の変更がきかないので工事が思うように進まない。

□そのつど担当役所と協議の上すすめる必要あり、法令違反に厳しい。

・・・・・といったところがキタンのない正直な意見として聞いたことがあります。

でも、これは、施主さんの選択肢を広く受け止めて整理してゆくからこそ当然のことで、単刀直入すぎたかも知れません。
しかしそうは言いながらも、これまでお付き合いした施工業者さんは誠実に進めてくれた会社のほうが多かったです。


投稿日:2011年02月03日

投稿者 arhiro : 13:05

妥当、適正な工事費は?

よくぶつかる問題です、よく質問される内容です。


建物を計画される場合、コストを最優先にしたいケースとそうでないケースが存在します。

中にはコストを最優先にしないでどうするの?とお思いになる方がいらっしゃるかも知れませんが、実際はコストが優先順位として2番目というケースが多いのではないかと思います。

ましてや現時点の景気動向において妥当な金額というのは当然のごとく気になるわけです。

ところが正直なところ、これが間違いないという適正な工事費の設定法は存在しないのが実情のようです。

冗談ではなく、建築コストの専門家もそれを「何年研究しても判明しない」と、私たち建築士が参加する講習会では言っています。

結局のところ、私は過去の多くのケースから割り出されてくるデータから検討を加えて、基本設計段階での予算表示に使用しているという方法をとっています。

物価には生産コストや流通コスト、時価などと共に地方性という要素もあります。それらを踏まえたうえで、過去の経験した監理現場の請負金額の内訳データから抜き出しているということです。

逆に、コスト専門家や国の研究財団法人に「確かな数字を出す方法はないよ」というお墨付きをもらって、自分なりの方法に確信を持ったということです。

念のため、参考までに(財)建設物価調査会という機関を紹介しておきます。
こちらには「JCBI」という全国版の建物別マクロな価格情報を無料で提供してくれるページもあり、リアルタイムな統計値を得ることもできます。

納得できる数字を探してみてはいかがですか、やっぱり建築主ご自身の工事内容にフィットするものは見つけずらいのでは・・・・・


投稿日:2011年02月03日

投稿者 arhiro : 06:48

設計監理者を入れることは贅沢か

建築の設計事務所に住宅の設計と監理を依頼することは贅沢なことだと思っていませんか。

ごく一般敵印象として、設計者を建築主の代理人として立てることは、設計監理の費用を余分に使いことになる、またデザイン性などの設計者の自己満足な考え方が入る、したがって結果として贅沢な建物を建てることになってしまうという・・・とされている方が意外と多いように思います。

特に設計者の利害の対岸におられる関係者が主張してやまないようです。
そういった方々はたぶん学生時代に種の講座をうけてみえなかったのかもしれません。

工事請負契約書ひとつとっても、
小生のような近視眼の方が眼鏡を無くすと不自由なように、建築を深く勉強したことがなければ、そのきめ細かな部分が見えてくるわけもなく、まして工事契約の中身が最初から委細に作られていなければ、たとえ契約書が存在しているからと安心していても、コップに穴が空いた状態で水をすくっているようなものです。
最初から小さな穴から水が漏れておれば浸みだしているのも気が付かないことになるからです。

すべての設計者がそうであるとはいえませんが、自身の自己満足のためとしても、そのきめ細かな図面と積算書を片手に現場に通っておれば、自ずとそれは施主自身がご自分の建物の善し悪しを測る物差しを手にしているのと同じなのです。

裏返すと物差しのない現場には贅沢をしているか否かもわかり得ないと言うことになります。
またお金がどれだけかかったから贅沢だという発想は、乱暴すぎるようにも思えてきます。

建築の積算では1m2についていくらとか、単位あたりの金額を「単価」と呼びますが、それと同様に、出来上がった建物の単位あたりの費用対効果としてどうかと評価すべきものとも言えます。

自身がどんな建物をどのように造ろうとしているかを知る物差しを持って建築に臨むことは、財産を確実に理解できうる状態で手にすることになります。

それはお金持ちの贅沢なんかではありませんし、むしろ最大限お金を生かす方法で、建築の設計事務所が工事監理の本当の意味を知っていただければ理解していただけると信じています。


投稿日:2011年02月02日

投稿者 arhiro : 08:26

火事と健康住宅

去年の暮れのある日の出来事です。

設計打合せを建築主の方としているなかでこんな質問というか意見をもらいました。

「住宅の気密を良くすることがエコに繋がるのは分かるのですが火事のときに逃げられないことがあるようですね」と・・・・

私がきっちり計算されたうえでの真面目な施工の気密を行うと、健康にいい家、エネルギー効率のいい環境にやさしい家になるとたまに目をむいて力説するからかもしれません。
彼曰く、火事のときはその気密が仇になって家中に煙が充満、しいては逃げ遅れて綺麗な姿で死亡なんてことが多いと消防署に勤めているご友人が言っておられたとか。

昔の家ならば確かにスカスカに通風状態、暑くて寒いけど火事になっても燃え上がってしまい煙が充満なんてことが少なかったとか。

確かにお説の通りで妙に納得してしまいました。

ということは、健康にいい家は火事にならないようにする、例えば延焼のおそれのある部分の防火処置を怠らないこと。
有毒ガスを発生しない材料を使うことつまり自然素材かな、排煙処置ができるようにしておくこと。などなど考えていました。

とは言っていてもいざとなるとどうなることやら?

結局はそんなこと神経質に心配していても仕方が無いか、何もかも満足できる家なんてあるわけないし。

・・・・・といくうことで話は終わってしまいました。

皆さんはどう思われますか?

私はむしろ至れり尽くせりを望みすぎることのほうが自分にストレスを与えることになってしまうと考えてしまいます。

話の焦点がずれているかも知れませんが、人事を尽くしてゆったりした気持ちで過ごせる家がいいですね。少々の欠点は目をつむって。

設計者なのに可笑しいですか。


投稿日:2010年01月09日

投稿者 arhiro : 19:04

設計の原点

■夕べもふと思いついたというか、よく考えれば必然性のある思いつきです。

ネットやオープンハウス、(既知の知り合いを含めて)知り合いのご紹介などからプランの作成から設計監理までお付き合いくださり、紆余曲折の末、完成まで短期間ではありますが苦楽を共にしてくださった建築主の皆様がたくさんいらっしゃいます。

もちろん、たまにお会いしたり電話で会話したりすると思い出話に花が咲きますが、せっかく設計監理という建築への直視スタンスで時間を共有し、興味も持って頂いたのに、当然といえば当然ですが完成したらそれが薄れていってしまうのには、以前より寂しい思いを持っていました。

そこでネットお宅の私が思いつく結局こんなこと。

作らせて頂いた建物に関するメンテナンス知識やヒント、建築していた頃にはそんな余裕も無く思い浮かべることも無かった建物の価値、甘さ辛さを感じないたわいもない建築にまつわるよもやま話など、そんなこんなを通じて繋がっていたい。

不特定多数に発信するメルマガより親近感のある、ひとつの枠を感じる定期的なメールをそんな方々に発信していたいと考えたのです。

糸電話は糸が切れれば声が聞こえづらくなる、繋がっていれば「意図」電話にも変身(返信)可能です。
施工業者さんの定期点検より発展的で暖かみのあるものが目指したいですね。


投稿日:2008年03月03日

投稿者 arhiro : 13:09

室内環境チェック

■自分で体感

竣工、引渡しから数ヶ月あるいは数年後の様子は現場監理をしている人間にとって興味があるものです。

ここ数日間に何件か時間を作ってお邪魔してきましたが、やはりというお話を窺うことができました。

設計計画の時点ではデザインの良し悪しがよく話題に出てくるものですが、数年を経過してくると聞かれなくなってきます。

確かにそれに対する満足度が高かった人、低かった人の差はあるのかもしれませんが、興味は薄れてしまうのでしょう、特に住まいという生活というライブ感のある建物では。

部分の不具合、たとえば建具や無垢材の伸び縮みなど動きのともなうもののメンテナンスは早期に対処しておくのですが、(ご本人にと取っては不愉快な出来事であるのは間違いないのですが)それ以上に興味のある事柄があります。

それは室内の温度、匂い、など空気感とでも言いましょうか。

これはメールなどでお聞きするより、私自身が体感するのが一番です。

特にこの時期ですと暖房機の運転時間や温まり具合、室内での行動の自由度、肩が凝らないか。

匂いの具合で換気扇の動きも分かったりします、無臭に近い状態であれば大丈夫。

「体が楽な状態で、この時期はうちへ戻るのが楽しみですよ」という言葉をいただくより、私自身が我が自宅の環境と比較するのが一番なのです。

灯油高騰の折、生活費節約に貢献出来ている省エネルギー住宅に満足していますが、それよりも体が楽に過ごせるという健康面が理解を生んでくれているようです。


投稿日:2008年01月17日

投稿者 arhiro : 07:38